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CO2回収装置の適用可能な原料CO2濃度範囲を拡大 幅広いお客様へ脱炭素ソリューションが提供可能に
小規模タイプCO2回収装置(外観)
4/17/2024
Article

日本酸素ホールディングスグループの日本産業ガス事業会社である大陽日酸株式会社(本社:東京都品川区 代表取締役社長:永田 研二)は、2023年4月に販売を開始した、「10ton/日規模 二酸化炭素(CO2)回収装置」の適用可能な原料CO2濃度範囲を拡大し、幅広いCO2排出源からのCO2回収を可能にいたしました。

 

 

開発の背景

2050年カーボンニュートラルを目標とする世界的なトレンドを背景として、お客様の脱炭素をサポートすべく、当社は2023年4月に10トン/日規模のCO<sub>2</sub>回収装置を販売開始いたしました。販売開始後、多くのお客様からお問合せをいただく中で、CO2回収装置の仕様範囲(原料CO2濃度 20~40%)外の排出源からCO2を回収したいというご要望も多くいただいております。当社はそのようなお客様からのご要望に対応するため、これまで培ってきたガス分離精製技術を活かし、原料CO2濃度が高濃度(最大60%)でも回収ができるよう、適用可能な原料CO2濃度範囲を拡大いたしました。これにより、従来に比べて幅広いCO2排出源からの回収が可能となり、より多くのお客さまに対して脱炭素ソリューションを提供できるようになります。

 

 

CO2回収装置仕様例

回収CO2量: 約10トン/日

回収CO2濃度: 98%

原料CO2濃度: 20%~60%

装置寸法: 14.5×5.35×2.75 m

 

 

また、原料CO2濃度が低濃度(20%未満)である排出源からの回収についても、現在、CO2回収装置の適用を可能にすべく鋭意技術開発に取り組んでおります。当社は適用範囲を拡大したCO2回収装置を様々なお客様に販売することを通じて、これからもカーボンニュートラル社会の実現に貢献してまいります。